田林 啓 著
A5判上製函入 口絵8頁 本文462頁
世界最大規模を誇る仏教美術遺跡である、敦煌の莫高窟の成立と展開を新出の資料を交えて描き出す―
===目次概略===
本研究の目指すところ
第1部
莫高窟北朝窟の系譜(莫高窟北朝窟の成立―河西諸石窟との比較検討
東方の様式・図像の受容―畏獣像をはじめとした中国伝統図像/
東方の様式・図像の表出―莫高窟第二四九窟
西方の図像と様式―コータン絵画の分析
東西様式の併存現象―炳霊寺石窟野鶏溝(第一九二窟)北朝壁画 ほか)
第2部
継承と展開―唐・五代窟(唐代窟における中国的表現の確立―莫高窟第三二三窟と『画図讃文』
五代窟における敦煌聖性喧伝戦略―莫高窟第七二窟
敦煌仏画制作システムの確立―十世紀敦煌絹本仏画
莫高窟北朝窟から唐代窟、五代窟へ―蔵経洞封蔵考と共に)
東西交界地の美術―敦煌美術の性質