初期素描の研究
青山愛香 著
B5判上製函入
本文418頁
挿図118点
ドイツ・ルネサンス期最大の画家デューラーの様式展開を考える上で「旅」は重要な意味を持つ。本書は謎の多いデューラーの遍歴時代に焦点をあて、第一次イタリア旅行に赴く直前のこの四年間が、若きデューラーの様式確立上極めて大きな意味を持つこと、またその時代の作品はデューラーの作ではないという、従来の説を覆してデューラーの作品と同定し、それらを豊富な図版資料とともに具体的な作品研究から明らかにした独創的な見解の公刊である。
【辻壮一・三浦アンナ記念学術賞受賞】